第22,23回と新型コロナウイルスの影響により千葉県山武市にて開催しておりました「わたみ自然学校」ですが、今年は3年ぶりに開催地を岩手県陸前高田市に移し、3泊4日のスケジュールで開催を致しました。
開催場所を今までの北海道から変更したにも関わらず、定員を大きく超える応募をいただき、小学校4年生~6年生34名が参加いただきました。
ご応募いただきました皆様、お子様を送りだしてくださった保護者の皆様に感謝申し上げます。
わたみ自然学校 スタッフ一同
岩手県陸前高田市(りくぜんたかたし)は、岩手県南東部にある、太平洋に面する市です。旧陸前国気仙郡に属し、隣接する同県大船渡市や宮城県気仙沼市とともに、三陸海岸のうち陸前海岸北部の中核を成す市です。
東日本大震災による津波で大きな被害を受け、復興や内陸への市役所移転など将来に備えた防災・減災に取り組んでおられ、また、北上山地の南端部に位置し、氷上山などをはじめとする山地、豊かな緑や水を育む気仙川注ぐ広田湾、なだらかな斜面や低地が広がっています。
市の総面積は231.94平方キロメートルで、市域は東西約23キロメートル、南北約21キロメートルに及び、その約7割を森林が占めています。
自然との触れ合いを通じて、命や夢の大切さを学ぶ「わたみ自然学校」が2022年8月2日~5日の4日間にわたり開かれ、ワタミが運営するオーガニックランドの見学や三陸の海でのいかだ体験など多彩なプログラムが行われました。
小学4~6年生の34人が参加し、ワタミグループの社員6人が先生として引率。
今年は開催地を岩手県陸前高田市に変更し開催致しました。
*ワタミオーガニックランドでは、SDGsを体験しながら楽しく学べます。
DEPARTURE
東京駅に集まった子どもたちは
親元を離れての旅行が初体験の子も多く、
初めて会う友達との生活に少し緊張ぎみの子も。
しかし出発して間もなく
周りの友達と話始め、
仙台駅に到着した際には
すっかり仲良くなっていました。
バスでは先生からの
楽しいレクリエーションもあり
大変盛り上がりました。
両親から遠く離れ、岩手県陸前高田に到着!
EXPERIENCE CONTENT
昼食(オーガニックランド)
無事に陸前高田に到着し、お昼ごはんには「いただきます」「ごちそう様」や命をいただく食べものへの感謝を学んだあと、ご両親からの手紙が添えられたお弁当を食べました。普段両親からの手紙を読む機会は少ない子どもたち。少しはにかみながら、嬉しそうに手紙を読んでいました。
東日本大震災津波伝承館見学
昼食後は4日間過ごさせていただくこの町で、過去に震災でたくさんの尊い命が失われた事を学び、自然といかに共存するか、命の大切さを学ぶ機会となりました。
パジャマミーティング
その後は宿泊先で先生から子供たちに「夢」の大切さを伝えるパジャマミーティングを行いました。今年は「大谷翔平選手」「NiziUのMakoさん」の夢の叶え方を事例に子供たちに伝えました。司会はなんとドラえもんとのび太くん?先生も子供たちのため何ヶ月も練習した甲斐があったかな。
たまご村説明・夕食
夕食は陸前高田市で加速度的に進む人口減少と高齢化、震災風化といった厳しい現実を、わくわくする未来へ変えるために、仮設商店街を大規模改修して、復興の狼煙をあげるべく「たまご村」を立ち上げられた太田さんのところでいただきました。初めて食べる「なっちく」は絶品!最後はみんなでたまごの前で記念撮影をしました。
星空体験
夕食後は星空を見学。さっきまで曇り空だった空が直前で晴れる奇跡。いわて星団連合 星空環境調査WT プロジェクトリーダーの吉田偉峰さんからのレクチャーを受け、満天の星空を見学できました。
古くから伝わる文化を体験
2日目は朝の朝は、6時起床、みんなで体操からスタート。その後「気仙大工左官伝承館」の見学に行き、お茶たてを初体験。自分でたてたお茶とお団子を美味しくいただきました。
その後は「高田松原津波復興祈念公園」をパークガイドさんの案内のもと見学。あいにくの雨模様でしたが、高田松原の旧道の駅も見学させていただきました。
野菜の収穫や最先端技術まで体験
昼食はワタミが運営する「ワタミオーガニックランド」を訪問し、皆でハンバーガー作りを体験。新作の「まぜまぜシェイク」もいただき大満足。昼食後は野菜の収穫体験やドローン体験、またソーラシェアリングを見学し、楽しむだけでなく環境に対する事も学びました。
カキの養殖体験
お昼ごはんを食べた後は、皆で広田湾の牡蠣の養殖を見学。SDGsの海の豊かさについても学びました。また見学後は皆でホタテの貝殻に絵づけ。それぞれ個性があってユニークな作品がたくさんできました。
キャンプファイヤー
宿舎に帰ってからは皆でキャンプファイヤー。キャンプファイヤーには「夢の神様」が登場し、子どもたちに夢を描くことの大事さを語り掛けました。真剣な顔で聞く子どもたち。この日は夜寝る前に、それぞれの夢について作文を書きました。
いかだ体験
「みんなでのいかだ作成」その後は広田湾の海で海水浴。子どもたちは興奮しながら楽しんでいました。
作文発表
その後は、2日目に書いたそれぞれの将来の夢についての作文を、みんなの前で発表し合いました。それぞれの思いの込められた個性あふれる夢を発表する姿に大人たちの心も揺さぶられました。
野外炊事(カレー)
最後の夜には、みんなでカレー作成。オーガニックランドで採れた野菜をサラダにして、美味しくいただきました。最後はスイカを食べ明日のお土産を考えながらぐっすり寝ました。
市長表敬訪問
最終日は陸前高田市役所を訪問。戸羽市長から歓迎の言葉をいただき、子ども達からは御礼の言葉を書いた色紙を渡しました。
その後はワタミオーガニックランドにて、「わたみ自然学校」渡邉美樹校長から命や夢の大切さを聞き、一緒に写真撮影もしました。
報告会
東京に帰ってからは4日間の旅の出来事や感じたこと、考えたことを、イラストを交えて班ごとに模造紙などにまとめ、両親をはじめ駆けつけた大勢の保護者やスタッフを前に堂々と発表をしてくれました。一回り大きくなった子どもたちの姿に、目を細める人もいました。
STAFF VOICE
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VOICE
津波で多くの命が失われた陸前高田で、津波伝承館や震災遺構を見学し、命の大切さ、命の守り方を学ぶことができました。オーガニックランドでは、収穫体験などを通じて、命のつながりなど多くのことを感じました。多くの体験を通して、みんなで一つのことをやり遂げたときの笑顔、友達との集団生活でのそれぞれの成長、夢を持つことの大切さを感じた子供たちの発表、それらを一緒に経験することができ、私たちスタッフは幸せな時間をいただき、私たちも成長することができました。本当にありがとうございます。
亀本伸彦・自然学校教頭(宅食人材開発本部 本部長)
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VOICE
最初は初めて会ったメンバーと仲良くなれるか心配そうでしたが、お弁当を食べるころにはお友達ができて、寝るときにはみんなすっかり仲間になっていましたね。震災津波の跡を見学してお話を聞いたときには、みんな真剣な顔で聞いていました。
自然はとても大きな力を持っていて、人間は立ち向かうことが難しいことがあるけれど、避難する準備をしておくことで、命が助かることも学びました。みんなで力を合わせて創ったいかだで海に漕ぎ出したときは感動したね。薪で火を起こしてご飯を炊いて作ったカレーは何よりもおいしかったね。そして、自分の夢を作文にして、みんなの前で発表した時は、少し大人になったように見えましたよ。 この自然学校で出会った友達と作った思い出は、きっと大人になっても忘れないと思います。私もきっと忘れないでしょう。皆さんが私と同じ年になるころ(50年後?)地球が今と同じように自然が豊かで子ども達が海で遊べるように、SDGsの目標を達成して持続可能な世界にしてくださいね。百瀬則子(執行役員 SDGs推進本部長)